近視進行抑制

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近視とは

手元にピントが合い、遠くが見えづらい状態をいいます。近年、急激な増加傾向にあり、小学生の7割、中学生の9割が近視と報告されています。

近視とは

近視の発症には「遺伝的要因」と「環境要因」の両方が関与すると考えられていますが、 環境要因として、特に近年はパソコン・タブレット・スマートフォンなどの長時間使用が影響していると考えられています。

近視になると

手元にピントが合った状態が続くと、その距離を見やすいように順応するために、眼軸長(目の前後の長さ)が伸び、眼球全体の屈折力(目の度数)が手元よりに変化することで、近視が進むと言われています。

近視になると

単に過剰に調節力が働いたままの状態での近視化(調節緊張・いわゆる仮性近視)は、点眼治療などでの回復が期待できますが、その状態が長く続いて眼軸長が伸び、眼球全体の屈折力が固定してしまった場合は近視が進行してしまいます。

眼鏡装用

「教室の一番後ろから黒板の字を見るのには0.7以上の視力」、「一番前からでも0.3以上の視力が必要」です。また、「普通自動車運転免許書も0.7以上の視力」が必要です。

小児近視の眼鏡装用の目安

裸眼視力0.7以上 一般的には眼鏡なしで大丈夫ですが、見えにくく感じる場合は必要に応じて眼鏡を処方します
裸眼視力0.7未満~0.3以上 席を前の方にしてもらう必要があります。
席が後ろの場合は眼鏡をお勧めします。
裸眼視力0.3以未満 眼鏡が必要と思われます。

眼科での眼鏡処方は、眼の検査、医師による診察の後、眼鏡装用テストを行い、眼鏡処方箋を交付します。お子様の場合、成長にともなって度数も変化しやすく、定期的な検診をお勧めしています。
眼鏡を常に装用するか、必要なときのみかけるか、どちらが良いのかはその人の度数や年齢、生活環境によって違ってきます。一般的に軽度の近視では、もともとのピントが手元にあるわけですから、遠くを見るときのみ眼鏡を装用した方が目の負担が少なくなります。特にお子様の場合、軽度の近視であれば、授業中など遠くを見るときのみかけさせて、家で勉強や読書、タブレットを近見で使用をする場合などには、眼鏡をはずすようにさせる場合もあります。
一方、強い近視で手元も遠くもぼやけて見える人、遠視の人、強い乱視のある人は常用をお勧めしています。

近視の進行予防

正しい姿勢と適度な明るさ

「姿勢をよくするように」とは日常ごくあたりまえのように言われていることですが、姿勢が悪かったり、寝ころんでテレビや読書をするのはよくありません。
また、暗いところやバスや電車の中で本を読むのも負担がかかりやすくなるので注意が必要です。

太陽光のバイオレットライトを浴びよう

小児斜視弱視

近年、太陽光に含まれる紫色の光「バイオレットライト」に近視の抑制効果があることが話題になっています。そのため「屋外で過ごす時間が長いと近視になりにくい」と言われています。 夜更かしをすると屋外や日中明るいところでの生活時間が短くなり、近視化をさらに助長してしまいます。


適度に目を休めましょう

小児斜視弱視

近業作業などで長時間じっと見つめると毛様体筋が緊張したままになり、近視が進行しやすくなってしまいます。テレビやパソコン、タブレットなどの画面は1時間に10~15分程度の休憩をとって見続けないようにし、適度に目を休めましょう。

新しい近視治療

①マイオピン点眼
②オルソケラトロジー
③遠近両用コンタクトレンズ

①マイオピンは、お子様の近視進行を抑制させることが期待できる点眼薬です。

点眼は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に Singapore National Eye Center(SNEC:シンガポール国立眼科センター)の下記の研究に基づいて開発・製造されています。

マイオピン点眼

②オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは、オルソケラトロジーレンズという特殊なコンタクトレンズを就寝中に装用し、寝ている間に角膜の形状を変えることで視力矯正する治療方法です。日中はレンズをつけなくてもよいので、快適な生活が送れます。
当院では近日、導入予定となっております。
※効果には個人差があります。
※中止すると数週間で元の状態に戻りますので連続装用が必要です。
※オルソケラトロジーは自由診療扱いとなります

③遠近両用コンタクトレンズ

遠近両用コンタクトレンズ併用

近年、遠近両用の多焦点ソフトコンタクトレンズを装用することが、小児の近視抑制効果があることが報告されています。
通常のコンタクトレンズは単焦点に作られており、遠見にピントを合わせて処方されます。遠見では、良好な視力が得られますが、近見にはピントを合わせていないので、その分、ピント調節する調節力を必要とします。
遠近両用の多焦点コンタクトレンズであれば、ピントを調節する負荷が軽減し、周辺部網膜の焦点ボケを軽減することで、眼軸の延長を抑え、近視の進行抑制があるといわれています。近視の進行抑制を積極的に検討される場合、ファーストコンタクトレンズとしてお勧めしています。
(コンタクトレンズ初めてのお子様の場合、装用テスト、装用練習のため1時間ほどお時間がかかります。)